日本各地で密かに眠っている、大人な事情で都市部に出回らない食材を使い、
その土地の郷土料理を作って振る舞うイベント「ジャポニカ“食”習帳」。
ご当地の食習慣や食べ繋ぐ知恵、そしてちょっと変わった食文化など、教科書には載っていない、
現地ならではの“食べカルチャー”をちょっとずつ噛み締められる内容を目指して、毎回企画しています。
第1回目は青森県の津軽地方の食材と郷土料理を取り上げましたが、
第2回目となる今回は、白神山地のお膝元、秋田県は三種町の森岳地区をフィーチャー!
◉第2回
幻の天然じゅんさい!
じゅんさいを鍋に入れて食べる!?
比内地鶏もたっぷりと!
秋田県の“食べカル”をとくとご堪能あれ!
白神山地のお膝元、秋田県北部に位置する三種町の森岳地区。
世界遺産・白神山地に端を発する清らかな水と、ブナ林で得られる養分に富んだ土とのおかげで、この森岳地区はじゅんさいの生産が盛ん。その生産量はもちろん日本一です。
じゅんさいとは、水面に葉を浮かべる水草の一種。
水底に根を張って茎を伸ばし、緑色の楕円形の葉を水面に浮かべます。
茎から出る新芽は透明のゼリに覆われていて、その新芽を食べるというわけです。
とにかく清涼な淡水でしか育つことができないため、
国内はもちろんのこと秋田県内でもじゅんさいの産地は限られているのです。
じゅんさいが栽培されているのは、ちょうど水深の深い(約1m)田んぼのような場所。
産地ではじゅんさい畑を「沼」と呼びますが、そのよどみのない清らかな水を間近で見れば
「沼」というより「穏やかな清流」という感じ。
じゅんさいの収穫時期は4月下旬から始まって9月上旬まで。最盛期は6月から7月にかけてです。
小舟を沼に浮かべ、棒で沼底を押しながら移動しつつ、じゅんさいの茎から出る新芽をひとつずつ手で摘みながら収穫します。
テマヒマかけて収穫しなければならないため、ひとりで一日に収穫できる量は数キログラムほど。
収穫したじゅんさいを大きさごとに選別する作業も手作業です。
というわけで、じゅんさいはとても高価な値がつきます。
じゅんさいといえば、茹でて冷やしたものを三杯酢で食べるという楽しみ方がメジャーです。
日本料理の席で小さな器に可愛らしく盛りつけられて、登場するあれです。
が、産地ではたっぷりのじゅんさいを、なんと鍋にする(羨ましいかぎりですねえ)。
比内地鶏の出汁に「ミズ」と呼ばれる山菜や「だまこ」と呼ばれる団子(これは炊いたうるち米を潰して丸めて半干ししたものです)を入れて、
ひと口で食べられる分のじゅんさいを投入!軽く火が通ったらスープと一緒にいただきます。
実は、じゅんさいを味噌汁に入れたり、蕎麦の具にしたりと、さまざまに夏の旬を味わい尽くす秋田県三種町のじゅんさい文化を、ぜひともご堪能いただきたく!
◉当日のおしながき
・山菜などの箸休め
・じゅんさい鍋
・天然じゅんさいの三杯酢
・じゅんさい豚しゃぶ
・じゅんさい味噌汁
・天然じゅんさい丼
◉おのみもの
・秋田の地酒屋 佐金酒店さんセレクトの日本酒
(ラインナップは当日のお楽しみ!)
【日時】7月30日(土)19:00〜21:00
【参加費】7,500円(税込)事前お支払制
【場所】味坊鉄鍋荘(あじぼうてつなべそう)
東京都台東区上野1-12-9
千代田線湯島駅から徒歩1分、銀座線上野広小路駅&大江戸線上野御徒町駅から徒歩3分、
JR御徒町駅から徒歩5分 ※黒門小学校そば
【内容】じゅんさい料理と秋田のお酒
【味坊鉄鍋荘】
中国北方料理『神田 味坊』の姉妹店。
中国東北地方・チチハルの家庭の味と雰囲気を日本で再現した鉄鍋を囲む食卓が象徴的なお店。日本の在来野菜や漬物などを、中国東北地方の料理にアレンジし、知られざる日本の食材を発見することのできるお店。
https://www.facebook.com/ajibonabe0513/?fref=ts
【キャンセルについて】
7/28 12:00までにご連絡をいただけない場合は、
キャンセル料として参加費全額をお支払いいただきます。
お席を確保し、材料等を準備してお待ちしておりますので何卒ご了承の程お願い申し上げます。
【開催場所について】
上記イベント開催場所は<味坊鉄鍋荘>となります。
COOKCOOP渋谷キッチンスタジオではありませんので
お気をつけくださいませ。
お問い合わせ:
WEB info@cookcoop.com
PHONE 03-5778-0474(カフェカンパニーオフィス内COOKCOOP担当宛)
※10時〜19時(土日祝を除く)
2008年、「食」にまつわる本・雑貨・食品などを取り揃えて渋谷でオープンした 食いしん坊から食に携わるプロフェッショナルまで、様々な方が集う たった6坪の小さな“おいしい本屋さん”COOKCOOP。 2013年10月、オープンの時から思い描いていた「おいしいにおいのする本屋さん」になるべく、 キッチンスタジオを併設して、千代田区・紀尾井町にお引越ししました。 2015年9月より、渋谷にて...
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